「定期管理型」
予防歯科とは?
患者さんごとのリスクを把握し、
そのリスクを回避する取り組みを
定期的に行っていきます。
日本予防歯科学会では、
虫歯や歯周病の予防だけでなく、
子供の口腔育成(歯並び、発育)
までを視野に入れ、
産学医が連携し、
この取り組みを
サポートしていきます。
患者さんごとのリスクを把握し、
そのリスクを回避する取り組みを
定期的に行っていきます。
日本予防歯科学会では、
虫歯や歯周病の予防だけでなく、
子供の口腔育成(歯並び、発育)
までを視野に入れ、
産学医が連携し、
この取り組みを
サポートしていきます。
各年代によって、お口の健康を維持させるために注意すべきこと、そして行うべきことは異なります。また、どの年代でも行うべきことがあります。それぞれご紹介します。
リスク検査、予防プログラムの立案、治療、評価、メインテナンスの5つの循環がお口の健康を守るためには重要となります。従来のような「治療だけ」の場当り的な処置ではお口の健康を守ることはできません。
リスク検査では「唾液検査」「PCR(プラークコントロールレコード)」「口腔内写真」「歯周病検査」「レントゲン検査」を行います。
検査で得られた情報の他、患者さんの生活習慣やお仕事、性格なども考慮した予防プログラムを立案し、実施、指導します。
問題がある部分は治療を行います。
しかし、従来のような「大きく削って詰める」治療は行いません。なぜなら、歯は削れば削るほど悪くなり、歯の寿命が縮まるためです。削る量を最小限に抑え、ご自身の歯を活かす治療を行います。
また、削らずとも自然治癒するケースもありますので、その場合は削らず経過観察に移行します。
治療後の状態を各種検査により評価します。
治療終了と判断した場合は、その状態を維持するためのメインテナンスに移行します。
この流れを定期的に繰り返すことで、虫歯や歯周病のリスクをコントロールできるようになり、悪くなる予兆もすぐに把握し対処できるようになり全身の健康へとつながります。
各年代によりリスクは異なります。しかし、そのリスクは事前に予防できるものですので、先回りすることでリスクコントロールが可能になります。
この年代で対応すべきことは、「虫歯の感染予防」「食育」「歯並び」などになります。
詳細は「子供の健やかな口腔育成プログラム」をご確認ください。
この年代は「ご自宅でのお口のケア」「歯周病予防」
「食育」「歯並び」などがポイントになります。
この年代は、ある程度自分で考え行動できる時期ですで、虫歯予防、歯周病予防、や日々の食事や歯並びに関しての情報提供とトレーニングを併用し、お口の正しい成長・健康を達成させます。
この年代は「虫歯予防」「歯周病予防」がメインとなります。
また、妊婦さんや小さいお子さんをお持ちの方には、お子さんの健やかな成長を促すための情報提供を行います。
お口の健康状態が良い方は、成人の方と同じ取り組みになりますが、お口の状態が良くない方には、その改善を行います。
特に高齢者の場合「ご自身で食事ができる」ことがとても重要になりますので、入れ歯の調整、噛み合わせの調整、欠損部の治療、歯周病・虫歯の改善などを行っていきます。
口腔育成プログラムとは、お子さんの「お口の健康」「健やかな成長」を促し、「適切な歯並びを育成むし歯ゼロ、きれいな歯並び」を目指すプログラムになります。また、お子さんの虫歯予防には「ご家族の歯の予防」も重要になりますので、同居されている両親や兄弟の予防も推奨されます。
実は、生まれたての赤ちゃんの口の中には「虫歯菌」はいません。しかし、家族とのスキンシップ(キス・食べ物の口移し)からお子さんのお口の中に虫歯菌が感染し、虫歯リスクを高めてしまいます。
感染しやすい時期は生後19か月から31か月と言われています。
この時期に虫歯菌の感染を防ぐことで、口の中の細菌バランスが整う3歳以降は虫歯菌に感染しにくくなり、成長しても虫歯のできにくい口腔環境が整います。
これを達成させるためには「ご家族の協力」が必要です。
可能な限り感染の原因となるスキンシップを控えるのも1つではありますが、それよりも、ご家族の「お口の健康(虫歯菌のコントロール)」が重要になります。
そのため、当会ではお子さんだけでなく、ご家族を含めた「家族予防」を推奨しています。
食育とは、「食事のとり方の教育」の略語になります。
例えば、
これらを学び実践することで、お子さんの健やかな成長をサポートします。
歯並びが悪くなる原因は遺伝的要素もありますが、多くは環境要素である「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」や「悪習癖」の機能不全が原因です。
例えば「舌癖」。
普段何もしていない時に、舌が常に歯に触れている状態が舌癖に該当します。歯は弱い力であっても継続的に力が加わると動いてしまい、最終的には歯並びが崩れます。
舌癖以外にも「口呼吸や逆嚥下」も歯並びが崩れてしまう原因となります。
これらは「癖」になっていることが多いため、日々のトレーニングで改善します。
これらの癖が改善されると、自然と歯並びは整ってきますし(ケースによっては装置を併用する必要があります)、これらの癖が生じないよう事前にトレーニングすることで、正しい成長を促した結果として、歯並びが悪くなるのを予防できます(予防矯正)。
この取り組みを行うことで、歯並びが改善(出っ歯やすきっ歯等の見た目のコンプレックスから解放される)される他、次のようなメリットも生まれます。
お口の健康を通し、身体の健康も達成させることが当会の目的です。
そのため、歯科医院だけではなく、医科との連携(内科、耳鼻科、小児科、産婦人科等)、専門職との連携(栄養士、保育士、看護師、ヘルパー、ケアマネージャー等)も必要となります。
これまでの日本医療は「他科との連携」はほぼ行われておりませんでした。
つまり、歯ではれば歯科医院、風邪であれば内科など、それぞれ分断されています。
実は身体の問題(病気)はそれぞれ密接に関係しており、ある部分を改善したとしても、他のある部分に問題がある場合、その問題は根本的に改善しないことが多々あります。
それでは、身体の健康は達成されません。
当会は、日本国民の健康を達成させるため、各種連携を活性化させる活動を継続して行っています。