【子供の生活管理】
 子育ての中で,最も重要と思われることは,生活のリズムをどう管理していくかということです.
 子供のいいなりになって夜遅くまで子供を起こしていたり,機嫌が悪いからといって機嫌を取るような行動ばかりに気を取られると,生活のペースが乱れることがたくさんあります.
 学校から帰ったり,トイレに入ったら必ず手を洗うとか,夜寝る前に歯磨きをしたらその後の飲み物は水か麦茶だけにするとか,ふだんの生活の中で約束事を決めることは大事なことです.

【虫歯予防の管理とは?】
 経験上,規則正しい生活をしている子供ほど,虫歯に関してもよく管理されているということが言えます.
 つまり,朝は早くから起き出して,朝食をきちんと取り,歯磨きをしっかりして学校へ行く.学校から帰ると決まった時間におやつを食べ,元気よく遊びに行く.夕食後,決まった時間にお風呂に入り,フロスと歯磨きを親にしてもらって,決まった時間に床に入る.そんな生活を続けている子供には,かなりの確率で虫歯がないといった事実があります.
 食べることと,遊ぶこと,勉強することが仕事の子供にとって,規則正しい生活こそが最も大事なことだと思います.
 こんなことが虫歯予防につながるの?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが,毎日毎日の管理が歯の脱灰を防ぐことになるのです.虫歯は,歯の脱灰と石灰化の繰り返しで進行もし,わずかな虫歯は治ることもあるのです.

【おすすめの子供管理方法】
★1. 就寝前の儀式
 これが最も大事なことです.夜寝る前に,「歯磨き始めるよ〜!」のかけ声から始まり,デンタルフロス,歯磨き,ぶくぶくぺー,お風呂,水あるいは麦茶を飲み,手と手をパシンとたたき合い(あいさつ),ジャンケンポンで勝負して,勝った負けたと声かけて,「おやすみ〜」と子供が自分の寝床に潜り込む.そしてお父さんやお母さんが,寝床の所で子供とちょっとした会話をして,「また明日ね!」・・・.
 これは就眠行動と呼ばれる方法を利用しています.つまり,行動の内容と順序を毎日続けることによって,子供が安心して眠ることができるのです.子供はそれを楽しみにしています.もし,フロスをしなければ不安な夜になるのです.どうして,フロスをしなかったのだろうか・・・?と.
★2. おやつの量と時間
 おやつの量はどれくらい?とか,1日何回?とお考えになっている方がいると思いますが,一般的には,朝昼晩の3食の時間を基本にして,その中間ぐらいの時間に(10時と3時など)お腹がいっぱいになるようにおやつをあげてはいかがでしょうか.虫歯に関して言えば,虫歯を作る酸を産生するショ糖の量は,それほど関係ありません.その量ではなく,回数が問題なのです.たとえ,1日に10グラムだけショ糖を取ったとしても,回数が50回だったら,確実に虫歯になるでしょう.また,1日に100グラム(ちょっとオーバーですが)のショ糖を取ったとしても,回数が2回だったら,問題ありません.もちろん,糖の取りすぎは肥満の原因になりますから,コントロールは必要です.
 おやつは,取る時間と回数が問題なのです.
★3. 歯磨きの主役は?
 デンタルフロスと歯ブラシを完全に使用でき,親の指示がなくても毎日できる子供がいると思いますか?
 残念ながら,答えはノーです.親の管理の元,その子ができるようになるまで(小学校6年生ぐらい)コントロールしてあげてください.
 夜の歯磨きは,デンタルフロスと歯磨きをお父さん,お母さんが.
 朝の歯磨きは,子供自身が歯磨きを.
 このパターンで,歯をきれいにしてみてはいかがでしょうか?