【シーラントって何?】
 簡単にいうと、埋めることです。
 遺伝的な因子により、乳歯、永久歯を問わず、歯の溝が深かったり、ピット(小さな孔)があったり、凹みがあったりします。この凹んでいる場所は細菌の巣となっているため、できるだけ早期に埋めてしまうことが必要です。これをフィッシャーシーラント(略して、シーラント)と呼んでいます。
 具体的には、裂溝(れっこう)、頬面小窩(きょうめんしょうか)、舌面小窩(ぜつめんしょうか)、舌面溝(ぜつめんこう)と呼ばれている凹面は、形が悪く、虫歯になりやすい部位です。
 凸面は、比較的虫歯になりません。凹面で、形の悪い部分が虫歯になると考えてください。



【シーラントは万能ではありません】
 シーラントに頼る以外、形が悪い歯の虫歯を予防できる手段は、今のところありません。
ただし!!
1. その歯が、完全に虫歯になっていると、シーラントをしても虫歯が進行してしまいます。完全な虫歯は、別な方法で埋める必要があります。
2. 埋める作業の時に、ブラシだけできれいにするだけでなく、超音波洗浄を十分に行わないと、汚れや溶けている歯が混じってしまい、完全な封鎖ができなくて、虫歯を引き起こすことがあります。
3. 歯がある程度出てきていない場合、封鎖が完全に行われないこともあります。

 以上、時期や技術上の問題点をクリアできれば、多少、歯の形が悪くても、シーラントは、虫歯の予防の助けになります。モンゴロイドである日本人の歯の形は複雑で、このシーラントをしなければ、どんなに歯をきれいにしても、虫歯になってしまう人がいます。この複雑な歯の形が、虫歯の第一の原因だということを覚えておいてください。