(ここでは,少なくともシュガーレスガムのことです.)

【ガムの消費量】
 アメリカでは,ガムを噛む光景をよく見かけます。バスケットボールや大リーグの選手,小さい子供まで,多くの人が口をくちゃくちゃしてガムを噛んでいます.加工食品が多く,柔らかい食品を多く取っているアメリカは,日本と同じような環境にあると言えますが,ガムをたくさん噛み,固いグミのようなお菓子も多数存在するため,日本よりもアゴを鍛える機会が多いということが言えます.事実,ガムの消費量は,日本の数倍と言われています.日本でも,もう少しガムを噛んだり,固いお菓子を食べる機会を増やしたらどうでしょうか?!

【ガムの効能】
 ガムを噛むと,唾液の分泌が促され,アゴ全体の血流が良くなることは事実です.
 つまり,ガムの味や噛む動作によってツバが出て,食後なら口全体の汚れを洗い流してくれたり,ショ糖などから産生された酸を薄めてくれます.それはまるで自動食器洗い機ならぬ,自動歯洗い機と言ってもいいぐらいです.そうすれば,ツバが歯に付いて,石灰化を促す機会も増えるでしょう.
 1.唾液分泌の促進による歯の石灰化促進
 2.唾液による口腔内の洗浄
 3.唾液により酸を薄めてくれる
 4.アゴを動かす筋の発達
 5.アゴの骨の発達促進
 このほか,ガムを噛むと歯を働かせ上下させるので,歯周組織の代謝を促し,歯周炎の予防にも効果があったり,アゴとその周り(コメカミとか)の血行を良くして全身の体調の維持にも効果があるといわれています.

【キシリトールガム】
 キシリトールガムが日本に紹介されて,虫歯予防がガムでできるという画期的な方法を知ることになったのですが,ほんとうでしょうか?
 キシリトールは,糖アルコールの一種です.その他の糖アルコールには,ソルビトール,マルチトール,エリスリトールなどがありますが,これらは,ショ糖(いわゆる砂糖)とはちがい,ミュータンス菌による酸の産生が行われないため,歯の脱灰(つまり虫歯)が起こらないとされています.また,キシリトールによるミュータンス菌の代謝異常によって,菌の数そのものを減少させる効果があるとされています.
 つまり,キシリトールは虫歯を抑制する効果があるのです.
 では,ショ糖を使用しないようにすればいいのでは?と考えられますが,このキシリトールを多量に使用すると,お腹が緩くなったりするので,注意が必要になります.

【おすすめキシリトールガム】
 これで,ガムが虫歯予防などに効果があったり,アゴの発達や健康上有益であることがおわかりなったことと思います.では,どのガムをどれだけ食べればいいのでしょうか?
 おすすめとしては,硬いキシリトールガムを長時間噛むというのが基本となります.
 これまで,いろいろな製品を試してきて,フィンランド製の「キシリプル」というキシリトール100%のガムが一番いいと思いました.決め手は,そのガムの硬さです.


byフィンコレクション

【キシリトールガム使用方法の目安】
1. 乳歯だけの時(3〜4才ぐらいから)
 1日3回,1粒ずつ 食後に5〜10分噛み続ける
2. 乳歯と永久歯の時(6才から13才ぐらい)
 1日3回,1〜2粒ずつ 食後に5〜10分噛み続ける
3. 永久歯の時(13才ぐらいから)
 1日3回,1〜2粒ずつ 食後に5〜10分噛み続ける

【注意事項1】子供さんが小さい場合,保護者の方がきちんと管理されることが大事なので,ご注意下さい.
【注意事項2】ガムだけが虫歯予防の最善の方法ではありません.補助的な方法とお考え下さい.