【歯ブラシの選択】
 これは難しい問題です。最近、市場にはいろいろな種類が出ていて、コマーシャルを参考に選んでいる人が多いと思います。気に入ったものがあれば、それを使ってもらってけっこうです。
 「ナイロン、ふつう」という表示があるものが、おすすめです。
 選択の目安としては、口や歯の大きさにあったもので、毛束がしっかりしたものです。つまり、ふにゃふにゃした感じの歯ブラシは効果が低いと考えてください。







【歯磨きの方法について】
 これは、簡単です(と言い切ってしまった)。台所のシンクの掃除が上手であればけっこうです。つまり、へこんでいる所や溝を中心にいろんな方向からブラシをかけるだけです。特に縦に磨けばいいとか、横磨きがいいということはありません。ブラシの毛が歯の面に対して、できるだけ直角になるようにして、へこみから、ゴミをかき出し溝や歯と歯の間の面をきれいにすることが重要です。

【乳歯初期】5ヶ月〜1才
 歯が出始め、下の前歯が2mm程度出てきたら、歯ブラシを開始しますが、幼児用の歯ブラシを使って、シャッシャッと弾くようにしたり、細かく振動させるようにします。圧力の程度が問題です。あまり強くなく、弱くなく、周りの肉を傷つけないように注意して磨きます。特に、上の1番前の歯と歯の間にある上唇小帯と呼ばれるスジを傷つけると、もう歯磨きはさせてもらえないと考えて下さい。それは、子供にとって、すごく痛いことなのです。
 最初は、保護者の方も不慣れで、子供も慣れていないので、四苦八苦するでしょう。時には、子供を押さえつけて歯磨きをしなければならないかもしれません。でも、普通は1ヶ月もすれば、簡単にできるようになります。

【乳歯中期】1才〜2才
 この時期までに、毎日毎日、歯磨きを続けていれば、このままで順調に歯を磨くことは簡単です。しかし、1才から歯磨きを始めようと思うと、なかなか難しいことになります。つまり、1才すぎになると、子供の力が強くなりコントロールすることができなくなるからです。

【乳歯後期】2才〜5才
 子供に言い聞かせることによって、歯磨きのペースも順調になっていることでしょう。乳歯の奥の歯を中心に磨いてください。もちろん、フロスをお忘れなく! 時には不機嫌な時もあるでしょうが、毎日毎日、続けなければいけません。

【混合歯列期】6才〜12才
 最も大事な時期です。小学生になったからといって、本人が十分な歯磨きができるとは考えないでください。永久歯が、次から次へと何と28本も出てくるのですから、戦争状態といったところでしょう。そして、毎日の歯の観察もお忘れなく。異常を発見したら、私に教えてください。あわてて、歯医者さんに飛び込んで削る前に見せてください。1週間や2週間は大丈夫ですからね。

【歯磨きの姿勢について】
 歯磨きの姿勢は、子供を寝かせ、子供の頭の方から見る格好が一番いい方法です。よく、前の方からや横から磨く格好を見かけますが、効率が悪く、全体を見渡すことができないので、不確実になりがちです。子供が1〜2才になったら、磨く人の足首の所を使って、下の歯を磨く時には足首を枕にして、上の歯を磨く時には足首に子供の首をのせて上を向かせるようにすると、よく見えて簡単に磨けるようになります。

【練り歯磨き、歯磨き粉、Tooth Pasteについて】
 フッ素入りのペーストをお勧めします。PCクリニカの子供用など、多くのペーストにはフッ素が含有されています。問題は使用量ですが、歯ブラシ全体にかかるような長さは必要ありません。ほんの少し(子供の小指の先程度)で十分です。歯に付いた油が取れる程度といった感じでしょうか。